家庭用分電盤を取り替えよう
今回はエアコン取付のために、前回の記事で2P2E 30A 漏電遮断器を組み込んだ家庭用分電盤を取り替えしたいと思います。
これまでの経緯と銘柄分析
楽天市場でSPUをフル活用して注文すると、工事業者の仕入れ価格並で部材が手に入る時代です。DIYユーザーは楽天経済圏を使用することが必須の時代となりましたね。というわけで、前回楽天で注文した分電盤が無事届き、一部ブレーカーの設定を200Vにスイッチングしたところで作業を終えました。
今回はこの分電盤の取付となるのですが、その前に銘柄について評価したいと思います。
僕は今月は7月6日に17,905円、7月21日に19,569円で取得し、平均建値18,737円です。現在の株価は19,345円と少し軟調な動きをしましたのでトータル10万程度のプラスとなっていますが、7月21日の建値分は実は含み損です。
サマーストック銘柄という点だけで言えば業界大手の6755富士通ゼネラルのほうが有利なのです。価格も安いし。あるいは5G対応で連携のできるPanasonicのほうが手広くカバーしているとも言えます。が、株価の値動きは芳しくないでしょう。
しかし、東京拠点からの分散化、オフィスあたり収容人数の減少により、各コンサルともオフィス設計の新基準を打ち出すとみています。その中で、コロナ対策のできる空調機器の採用、増設も十分期待できるでしょう。これまで夏季のみであったエアコン需要が、再び冬に猛威を振るうまでの間、特需となることが期待できると考えています。
とすると、家庭用よりは業務用のほうが長期的に期待できるということになります。ダイキンは家庭用エアコンのシェアとしては実はそれほどでもないのですが、業務用だとダントツでトップなのです。
そんな中6755富士通ゼネラルは年初来高値を更新していました。
これまでの解説が全く説得力を持っていませんね・・・
悔しくないけどな!別に悔しくなんてないんだからね!
今後も株価の動きに注意しつつ、取引を進めたいと思います。
既設分電盤の回線チェック
まずは、既設分電盤の表面カバーを外し回線を確認します。
うちのは15年前くらいの分電盤なのでやや古い型式です。
なお、作業の前に予め地域の電力会社に相談し、スマートメーターで電力を遮断してもらっています。ですので、通電はしていません。通電していない電線はただの銅線ですから、落ち着いて作業すれば大丈夫でしょう。
単線結線図のチェックとマーキング
白のビニールテープに単線結線図どおりの番号を振っておきます。
図面は新設側の番号をベースとして、既設分電盤に番号を振ってあります。ちなみに、図面上は太陽光という負荷(というか発電)が記してありますが、現状は採算が取れないので接続予定はありません。しかし、分電盤の増設などをするときに使用可能なので、念のため残してあります。
というわけで番号をマークし終わりました。
既設分電盤の取外し
まずは、子ブレーカーにつながっている配線を全て離線します。50A主幹ブレーカーはリミッター代わりに再利用する予定なので、離線せずにブレーカーごと取り外します。
50A主幹ブレーカーと銅バーを分離し、固定ビスを緩めます。すると、銅バーは子ブレーカーと一緒に背面カバーに差込んであだけなので、分電盤の背面カバーからあっさり取り外せます。
この背面カバーも、壁のボードにビスで取付けてあるだけなのであっさり外すことができます。壁の開口部はもう少しきれいにしてほしかったですね・・・きちんと開口部を作るか・・・うーん、まあでもここは粘土で埋めてしまいますので忘れましょう。
新設分電盤の取付
新しい分電盤の背面カバーを取付します。背面の通線の位置に気を付けつつ、水平に取付しましょう。
過去の工事で追加で配線を持ってきたときには露出配線からカバーに横穴をあけて持ってきたので、ついでに背面を通過するよう隠蔽配線にしちゃいましょう。
隠蔽配線にすると配線もスッキリしますし、虫やごみの侵入も防ぐことができます。
分電盤の主幹漏電遮断ブレーカーや子ブレーカーの取付してある金属プレートをセットします。こちらも背面カバーにスリットがあり、差し込むだけで位置が決まります。専用の固定ビスで固定します。
次に配線を行いますが、100V系は白の線がN相(接地線と接続されている)に繋がるように注意して配線しましょう。上と下の子ブレーカーでN相の位置が異なります。
このブレーカーは芯線の長さが15mm必要です。足りない場合は追加で被覆をはがします。15mmしっかり差し込むと、ブレーカー側のカバーから確認ラインがちらっと見える仕組みになっています。使用する場合には全く影響しないのですが、作業の安全性を高める工夫がなされているわけですね。ちなみにブレーカーには15mmを測るためのラインまで描かれていたりします。
これはPanasonicが単なる家電メーカーではなく、業務用の電気工事、プラント設計、オフィス設計に関わる設計施工全てを網羅していることから、デザインに取り入れることができたのでしょう。
こういった工夫は、普段の生活ではなかなか気づかないですよね。日本を代表するメーカーの底力を見た気がしますね。
冒頭で「株価の動きは芳しくないでしょう」とか言っておいてなんですが。
忘れてください。
さて、作業の続きです。
元々あった漏電遮断器もリミッタースペースにセットしましょう。新設の分電盤は余裕スペースが多いので他にも機器を追加できそうですね。
導通と絶縁のチェック
配線が終わったら、導通と絶縁のチェックを行います。全ての端子間で、導通があってよいところと、絶縁していなくてはならないところ、それぞれしっかりできているかチェックします。
ジョークではなく、全ての端子間についてチェックしました。 安全のためですからね。
既設漏電遮断器と、新設漏電遮断器を14sq電線で接続します。
配線の最も大電流の流れる部分ですから慎重に。でも大きな苦労なく取付できました。
接地線も、接地極からの電線をアースバーに、各負荷の接地線は接地線接続端子に差し込みます。ちなみに電力会社さんの車に接地抵抗測定器があったのでちょっと借りてみました。8.52ΩとC種をクリアしていました。安心ですね。
電力会社さんに復電してもらい、検電、電圧確認を行います。無事200V、100Vが流れていることが確認できました。
これで主要な配線作業は終わりです。電力会社の方もこの時点で帰っていきました。
施工速度や手順、準備の良さに驚かれていました。作業を見ていて面白かったと言っていただき、喜んでもらえたようで良かったです。
イメージだと全然地味ですけど、実作業はむしろエンターテインメントですからね。
blogを通じて少しでもその面白さが伝わるとうれしいです。
表面カバーの加工
50A漏電遮断器は少し大きめのため、表面カバーを加工する必要があります。カバーにはカットのためのスリットが予め彫られているので、適合サイズに穴をあけるだけですね。本当はカッターでもいいんですけど、デザインナイフできれいに加工しています。
取付してみました。ちょっと突起部分が引っかかっていますね。ここはもう少し切り込みを入れましょう。
突起に合わせて切り込みを入れたところバッチリ収まりました!
念のためブレーカーの入切りを行い、各負荷の通電の確認を行いました。
無事取付できたようです。
これで完成です!
あとはエアコンが届くのを待つばかりですね。
どうでしょうか、できるだけ丁寧に分電盤の取り換え作業を記事にしてみました。
DIYで新規に分電盤を取付したい方の参考にもなればと思います。
次回はついにエアコンの設置ですかね・・・!