この本、図書館にありますか?
皆さんは普段どのくらい読書をしていますか。僕は月5冊程度なのですが、もう少し増やしたいと考えています。今回は、読書について考えることにしました。
- 読書と学力の関係
- 1 読書量の多い子供ほど学力が向上
- 2 読書量は特に算数の学力向上に寄与
- 3 学力下位者ほど読書量による学力向上の効果が大きい
- ジャンルは幅広い方が良いのか
- 習慣化のコツはこの5つだ!
- 図書館利用に便利な最強サイト
- 図書館利用に便利な最強ツール
読書と学力の関係
僕自身は人生を過ごすうえで読書は必要だと考えています。
小さいころから読書によって得られた知識や経験は人生を豊かに過ごすために役立ったと考えていますし、これからも読書を習慣として継続したいと考えています。
実際のところ、読書にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ということでいくつかの研究結果を探してみることにしましょう。
まずは、読書と学力の関係について適当に検索して調べてみました。
【小学生の読書に関する実態調査・研究】読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果「自分で調べる」「話題が増える」幅広いメリットが明らかに|株式会社ベネッセホールディングスのプレスリリース
ベネッセホールディングス(ベネッセ教育総合研究所)の記事によると、この調査から三つの結論を得ています。
- 読書量の多い子供ほど学力が向上
- 読書量は特に算数の学力向上に寄与
- 学力下位者ほど読書量による学力向上の効果が大きい
それぞれの調査結果を、グラフを見つつ確認してみましょう。
1 読書量の多い子供ほど学力が向上
この結果を見ると、読書量の多い群のほうが圧倒的パフォーマンスを発揮しています。
事前のほうでは最下位の群が、たくさんの読書をした結果大逆転!となっているようですね。圧倒的パフォーマンスにより完全に勝利しています。
一方で、当初優勢だったまったく読書をしない群は成績ダウンの憂き目・・・。
わかりやすいアリとキリギリスの構図ですね。
穿った見方をすれば、わざと低成績の群が好成績になるような都合の良い選び方選択しているようにも思えます。若干ベネッセの商売上の宣伝効果を狙った抽出ではないかと疑わしいところです。
まあ、この結果では事前の成績に群間誤差を無くすよう抽出したとしても、2.6%以上の開きができるんだという解釈を採用して濁すことにしましょう。
2 読書量は特に算数の学力向上に寄与
教科別では顕著な結果が出ています。特に算数に大きく寄与していますね。これは意外といえば意外です。文学や語学、自然科学の分野よりも数学的素養に影響が大きいというのはちょっと意外でした。
文章を正しく読解できる能力が上がることによって、算数の出題にありがちなやや現実離れしたファンタジー設定を受け入れることができるようになるという説はどうでしょうか。算数といえばファンタジー設定ですからね。
この理論からいうと、糞難解な自称ひっかけ問題で有名な普通自動車運転免許の学科試験のスコアも上がりそうですね。この辺の調査結果が待たれるところです。僕はやらないけど。
3 学力下位者ほど読書量による学力向上の効果が大きい
読書量による成績への影響は、学力下位ほど効果的という結果は非常に素晴らしいですね。学習環境の圧倒的格差がささやかれる中、逆転のチャンスが意外にもこんなところに眠っていたのです。
「お前らこのままだと一生騙され続けるぞ!バカとブスこそ読書をしろ!」
これらの内容を総合すると、成績の低い子はまずは読書を増やし、算数のスコアに注目すると良さそうですね。読書が身についてくれば自然と他の科目も上昇していくということでしょうか。
この記事に興味がわいた方はこちらから詳しく見ることができます。
引用元:ベネッセ教育総合研究所 ニュースレターより
berd.benesse.jp
ジャンルは幅広い方が良いのか
さて、読書と一口に言っても世の中には本が溢れています。
無料のフリーペーパーから貴重なナコト写本、薄い同人誌、分厚い広辞苑まで世の中には様々な本がありますし、そのジャンルも幅広いです。医学、経済、政治、自然科学、芸術、生物化学、人文、歴史、文学、ロボット、SF、アイドル、おねしょた、NTR・・・etc
読書量を増やすとしても、特定のジャンルを見定め、その読書量を増やし、深く学習したほうが効果的なのか、多数のジャンルを選択し幅広く学習した方が効果的なのかは今後の読書方針を考える上で非常に重要です。
感覚的には特定のジャンルに傾倒していても効果がありそうには思えません。中にはおねしょたばかり読んでる天才級の友人もいるので 一概には言えませんが。
(twitterリンク消しました。ごめんなさい。)
そんな疑問に対する調査結果もベネッセにありました。
この問題、進研ゼミで見たやつだ!
この図を見ると、より多くのジャンルを読んだ場合のほうが偏差値を上げる効果が高いことになります。
個人的にもこの結果が得られるのは喜ばしいことです。
僕自身、幅広い視点から物事を考えたいと思うようになった結果、多様な本を買うように心がけ、図書館で3冊借りる場合は1冊は全く興味の無い分野から選ぶようにしていますからね。
自分の興味を満たすためだけに進んでいくと、どこかで足元をすくわれるという思いが常にあります。利用と探索のトレードオフは非常に重要な概念です。
習慣化のコツはこの5つだ!
読書が人生においてとても良い効果をもたらすことがわかりました。
そこで今度はどのようにして読書を習慣化するか、そして読書を好きになるかについて考えていきましょう。
僕は月5~6冊程度読んでいますので、少ないですが習慣化できていると思います。しかし、まったく読書しない人にとっては最初のハードルが高いのではないかと考えます。
そこで、読書習慣が全くない人に向けて少しアドバイスを書きたいと思います。
・1日10分で良いので読書時間を確保するよう心がける
・本を選ぶ前におおよその読了時間を把握する
・本は常に持ち歩く 電子、文庫、それ以外 で各1冊ずつ
・図書館をしゃぶりつくすように利用する
・とりあえず1冊を5分で読む(重要)
これらの意図を軽く説明したいと思います。
・1日10分で良いので読書時間を確保するよう心がける
本には長大なものから簡潔なものまで様々あるとは思いますが、文庫の小説ならば概ね2時間前後で読み終えることができると思います。1日10分というのは丁度2週間で2時間サイズの本を読み終えるのに十分な時間です。
例えば、僕は地方在住ですが、通勤方法をバスに変えてその時間を読書に充てています。 仕事での待ち時間でも読書は許容される傾向にあります。会社風土にもよりますが、特に業務に関係のある内容ならば好意的に捉えられることもあるでしょう。
お風呂上りの髪が乾くまでの時間、ジョギングの後の休憩中などねらい目だと思います。
この機会に皆さんの生活サイクルを見直してみるのも悪くないと思います。
・本を選ぶ前におおよその読了時間を把握する
1日10分の読書時間を確保できる見込みが立ったなら、次におおよその読了時間を把握することを考えましょう。
先ほど、文庫の小説ならば2時間と書きましたが内容によりけりです。
これは人によってそれぞれ読書スピードが違うので、まずはネットなどで調べるほか、ページ数や同等の書物の読書経験などから判定しましょう。
一度自然なスピードで読んでみてページ数と時間を調べておくのも良いでしょう。
5分で読めたページ数が15ページならば、180ページの本なら 180 ÷ 15 = 120分 (2時間)で読み終えることができますね。
ジャンルによってはなかなか判断が難しい本もありますが、このあたりは慣れが必要です。読了時間を把握できるようになると、読書計画を立てることができるようになります。
・本は常に持ち歩く 電子、文庫、枕元 で各1冊ずつ
読了時間をおおまかに把握できるようになったら、今度は読書時間の確保を考えます。
まず、机の上に本を置いてはいけません。
置きっぱなしになると読みません。
一番読みたい本は常にかばんに入れて持ち歩きましょう。
また、電子書籍もオススメです。隙間時間でも読み直しの効く本を選ぶのがポイントです。これらは習慣化の第一歩です。
電子書籍はかなり短い隙間時間にも読むことができます。通勤などそれなりの時間があるときは文庫、寝る前にじっくり読む本は常に枕元に置きましょう。
・図書館をしゃぶりつくすように利用する
読書は少しサボると全く読まなくなります。最初のうちはとにかく読破の経験を積み上げることが重要です。そのため貸与期限のある図書館をあえて利用するのが得策です。
買った本を積み上げるようになると買わなくなります。図書館の貸与期間も2週間くらいのところが多いと思うので、選ぶ本は所要時間2時間くらいを目安に選ぶのが賢いでしょう。
図書館自体も環境として優れています。静かでエアコンが効いていますし、机の上が散らかっていることもありません。場所を選べばスマホも充電できますし、大学内なら学食が使えたりもします。公共施設はたくさん活用すべきだと思います。もちろん他人に迷惑はかけないようにね。
・とりあえず1冊を5分で読む(重要)
さて、これまで4つの心がけを書いてきましたが、僕が最も重要視するのはこれです。
一冊の本の世界にどっぷりとハマり、時間を忘れて読み終えた時の心地よさは読書好きならだれもが知っていることでしょう。
読書を好きになるためには、読書を終えた時の感動の経験をたくさん味わうことが大事です。
ただし、この状態までもっていくのに最初は非常に集中を要し時間がかかるのです。何にも囚われない悠久の時間の中、小鳥の囀る静かな環境で、セルシウスを片手に読書を読むための優雅な時間を容易できたら最高なのですが、多忙な現代社会において、まして読書の習慣のない人の生活サイクルの中で、そうそう簡単に手に入れることができない夢物語だから困っているわけです。
そこで、この本の世界との行き来をできるだけ短くする必要が出てくるのです。
短時間で本の世界に没入できるということは、短時間で本の内容を把握できるということでもあり、続きから読むときに内容をおさらいする能力も高くなります。
要するにセーブとロードの時間を早くするテクニックであり、速読する技術でもあるのです。
この5分というのは目安にすぎませんが、図書館でも本を借りるほんの少しの時間で、机に座ってある程度内容を把握してみるとしましょう。仮に5分で内容がほとんど把握できるものだとしたらその本は借りる必要すらないかもしれません。
そして、5分間集中して読めば、意外と結構な量を読めることに気づくと思います。
本の難易度や理解は人それぞれです。ちょうどいいレベルの本の選別も上手くなりますし、多くの本を読むためには集中力の向上は必要な要素です。
集中力を高めることで、読書量を増やす効果も生まれます。
僕は、素晴らしい読書体験のためには時間的なマネジメントだけでなく、集中力を高めるためのトレーニングも必要だと思うのです。
そのための、まずは5分間の全集中!これが大事なのです!
この項目の解説だけやたら長ぇな・・・
図書館利用に便利な最強サイト
ここまでで読書に興味の出てきた人も、精神論ばかりでは最後の一歩が出ないという人も居ると思います。そんなあなたに読書への第一歩を演出するおすすめのサイトがあります。
まずは、図書館の蔵書検索をしてくれるサイト「カーリル」を利用するのがおすすめです。
僕はこのサイトを利用してから、身近に多くの図書館が存在することも知りました。もし、手に入れたい本であっても身近に実物があれば内容を確認してから買うこともできますね。
図書館利用に便利な最強ツール
カーリルも便利ですが、普段から本のチェックはAmazonなどで確認している人も多いでしょう。
そこで、chromeの拡張で「その本、図書館にあります。」というアドオンがあります。この拡張機能を使うと、Amazonで検索した書籍が近隣の図書館(2個設定可能)に置いてあるかを表示してくれる便利なツールです。
これまでAmazonで検索したことのある本を探してみてください。少しでも興味のある本があったなら、この機会にチャレンジしてみてはどうでしょうか。
便利なアドオンの記事&リンクはこちらです。
読書についてはもう少し語りたい内容もありますが、僕自身が言いたいこととおすすめのツールを紹介し終えたので今回はこの辺で終わりたいと思います。
みなさんもオススメの書籍があったら是非教えてくださいね。