渓のライフマネジメント日記

日々の活動と雑感をゆるゆると記録するところです。みんなHAPPYになっちゃえ。

「豆腐メンタルのAさん、鋼メンタルのBさん」

みなさんは心が折れた経験はありませんか。そうなったとき、すぐに立ち直る人、時間のかかる人の違いは何なのでしょう。今回は僕からのアドバイスをお送りします。

 

 

 最近、Twitterで東京本社総合職採用のはずが新卒で僻地に配置されて、愚痴をこぼしている女の子を見かけました。Twitterでくらい愚痴を言わせてあげてもいいんじゃないかなとも思いましたが、アドバイスも必要であり難しいなと感じました。

 また、女子プロレスラーの木村花選手がネットの暴言を苦に自殺と、どうもここ最近のネット社会の陰湿な面を目の当りにし、厳しさを感じるところです。

 こういった、メンタルを蝕まれるのは何が原因なのか、どういう対策が有効なのか、どうやれば回復できるのか、ということについて、考えてみたいと思います。

 

 どうして心が折れるのか

 僕はメンタル面で言うとそこまで強いほうではありません。辛くてしばらく立ち上がれなかったこともあるし、起こるイベントによってはどんな人にだってつらい場面はあるでしょう。誰だって辛いことの一つや二つあるものです。

 

陥りがちな条件とは

 誰でも陥りがちなものであるといいましたが、それでも、どうしても心が折れやすい、メンタルを消耗しやすい人を見るとどうも陥りがちな共通の条件があるように思います。

 仕事でも、どうしてもそのような壁にぶつかった同僚や後輩を目にしますし、ときおり相談を受けることもあります。そのような中で、いくつかのことが見えてきたのでまとめてみました。

業務に関するキーワード

 先延ばしにする・後回しにする
 計画性がない・計画通り進めない
 慌てて取り掛かる・同時進行になる
 スケジュールに無理がある
 メモを取らない
 休憩を取らない
 仕事熱心
 完璧主義
 残業が多い

生活に関するキーワード

 部屋が散らかっている
 いつも睡眠不足
 人付合いが悪い
 怒りっぽい・イライラする
 風呂に入らない
 偏った食生活
 水分をとらない
 運動をしない

 これらのキーワードは僕の主観だけで決めたものではなく、相談を受けた際に本人からの自己申告による自己評価と、他者申告の客観的評価によるものが一致したものを選りすぐったものです。従って、多くの場面で妥当性がある要注意ワードと判断しています。

 今回は、僕が直近で受けた相談の事例をケースワークとして記事にしたいと思います。ちなみに僕は別にその道の専門家ではなく、彼にとって一人の仲間であり、先輩であり、同僚でしかありません。専門的な解説ではありませんのでその辺は流してお読みください。

 

最初に抱いた印象

 僕が、相談を受けた彼に対して抱いていた印象はこうです。仕事熱心で真面目で、でも仕事はちょっと手際が悪く、コミュニケーションが不器用で、人づきあいは苦手、という傾向です。先に挙げたキーワードも多くが該当し、その傾向をきちんと捉えられていると感じます。

 同じようなキーワードで共通している人たちそれぞれが、必ずしも最初からそのような性格であったり、生活を送っていたとは限りません。悩み、傷つき、メンタルを削られていくうちに同じような状況に至ったと考えるべきなのでしょう。

 

対比によって原因を探る

 僕が最初に解決を促そうとしたのは、業務上の躓きなのだから、業務を効率的に進めることができれば解決するだろうというトリガーに注目した解決法でした。

 ところが、これはあまり上手くいきませんでした。サポートにより業務も円滑に進み、一時的には状況も改善したように見えました。しかし、業務というのは、言ってしまえば躓きの連続です。定型的な所作はともかく、そうでないことのほうが多いのです。実際には業務量を減らしてみたこともありますが、解決には向かいませんでした。

 そもそも、社会人初心者は誰しも最初はうまく進められません。メンタルの強い「鋼メンタル」の人とメンタルの弱い「豆腐メンタル」の人の差は、トリガー以外に原因があると考えなくてはなりません。

 

 そう思い、いま一度、彼らの人物評価を考えることにしました。これまでは、業務遂行能力に焦点をあてて評価していましたが、これは原因ではなく結果、あるいは、同一の原因に由来して共変化した関係にあると考えました。

 そもそも、仕事に対しては非常に真面目で、残業すら厭わない、その姿勢はモチベーションも低くなく、ストイックなのです。完璧主義であり、業務遂行能力という点で見ても問題があるのは遂行速度や段取りの悪さであり、質的評価をするならばむしろ高いと言えるのです。

 そこで、業務に取組んでいる時間について、同程度の時期に採用となった、業務内容や業務能力も同程度の相手を見つけ、「豆腐メンタル」のAさんと「鋼メンタル」の異名を持つBさんとで比較してみました。

 

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豆腐のAさんと鋼のBさん

 凡例 1:自己の主業務 2:会議・打合せ 3:重要度の低い業務 

 4:業務のプランニング 5:休憩時間

 

 ここで、パッと見てわかるのは何だと思いますか?Bさんのほうがプランニングがしっかりしている?重要度の低い業務が大切だった?休憩時間が長い?確かにそれらは正しくもあり、一つの原因であると思います。

 しかし、僕が言いたいのは「円グラフのバランス」です。

 Bさんは、業務を行う際に複数の仕事をうまく配分しています。一つの仕事が詰まっても、次の仕事が進められるようにうまく業務配分、時間配分をしています。それはプランニングにかける時間をきちんととっていることも要因です。そして、決して突出して能力が高いわけではありません。むしろ、不真面目に近いほうであり、あまり重要そうじゃないけどなんか楽しそうな仕事を熱心にしているときもあり、雑談も多く、休憩が多すぎることもあります。まあでも楽しそうでいいやつです。

 一方でAさんは一つの仕事に集中するあまり、時間の配分がうまくできていません。自分の業務でいっぱいいっぱいで、休憩時間も仕事に費やしていることも多いです。

 この二人の決定的な違いは軸となる業務を複数作っているか、そしてそれがうまく分散できているか、という点に尽きるのです。

 

他のキーワードによる弁証

 ここで、先ほどの対比で見えてきた軸となる業務を複数作っているか、そしてそれがうまく分散できているかという点を考えた時、いくつかの心当たりがあるでしょう。

 例えば、彼らの私生活のバランスはどうであるか?です。僕はBさんについてはそこまで詳しく聞き取りしたわけではありませんが、

 

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「豆腐メンタルのAさん、鋼メンタルのBさん」

 凡例 1:仕事 2:帰宅 3:趣味 4:就寝 5:食事

 

 おそらくこうだったのではないかと推測できます。

 Aさんは、ワークライフバランスという点でも、大きく崩していたことが想像されます。キーワードに注目してみると、「部屋が散らかっている、いつも睡眠不足、風呂に入らない、運動をしない」あたりが該当しそうですよね。

 

 所属するコミュニティも、軸となる大きなものはなかったのではないでしょうか。例えばこんな感じであると思います。

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凡例 1:職場 2:家族 3:Twitter 4:友達 5:趣味

 

 他にも、食生活や趣味、気分転換の方法など色々なものに当てはめても、AさんとBさんの違いは「軸が複数あるか」「分散できているか」が実践されているかということに尽きると思います。

 

 彼らがもし、投資をやっていたとしたら、アセットアロケーションはこのような感じだったのではないでしょうか。

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凡例 1:現金 2:不動産 3:米国株 4:投資信託 5:金

 こんな感じでしょうか、適当に当てはめただけですのですみません。

 

解決方法

 さて、前節で述べたように、「軸が複数あるか」「分散できているか」が、メンタルを大きな原因だとするならば、解決方法は至って簡単です。株式のそれと同じで、多くの物事についてアセットのクラスを増やし、適正なバランスを保持することなのです。

 

①タイムアロケーションのクラスを増やす。

 平均的な活動時間を、仕事一辺倒にならないようにします。そのため、私生活、仕事以外に趣味、スポーツ、等の時間をバランスよく設定し、意識してとるようにします。

 年間・月間の予定にも注意してみると良いでしょう。

 

②所属するコミュニティアロケーションのクラスを増やす

 自分が所属する集団を、家庭、職場以外にも多数持つのが良いでしょう。依存する先は多いほうが良いのです。今の時代ならばネット上にも多数のクラスタがありますから、そのためにも人とのつながりを大事にしましょう。

 

③多くの趣味アロケーションのクラスを持つ

 仕事は複数に増やすのが難しいので、まずは趣味を増やしましょう。趣味も高じればいずれ仕事になりますし、本業にも必ずフィードバックがあります。また、新しいことに挑戦しましょう。新しいことは自分の成長を実感できます。成長に行き詰ったときが一番苦しいのです。

 

④日常的な行為を、複数のグレードに分散する

 例えば食事、毎日同じものではなく、違うものを食べましょう。また、外食に行ってみたり、バーベキューをやってみたり、その中から自分の最も得意なメニューを見つけましょう。「辛いときは、これを食べる!」と決めておくのがとっても良いです。

 

⑤ストレス発散の方法を複数決めておく

 気分転換の方法も多くの軸があると安定します。普段はジョギングをして発散する人でも、長雨が続くと厳しいですよね。そのため、カラオケや映画鑑賞、勉強やゲーム、好きな小説や漫画など、いくつかあるほうが便利です。遊びに付き合ってくれる友達も作りましょう。

 

⑥信頼できる相談相手を何人か持つ

  信頼できる相談相手は居ますか? 様々な悩みに対して相談相手を決めておきましょう。困ったときに、相談する人を決めておくのはとっても大事です。どうしても相談する相手がいないときは、自分の中に架空の相談相手を用意しましょう。第二の人格でも、天使と悪魔でも、マイメロちゃんでも大丈夫です。あとは、無料の相談所みたいなところもあります。

 

 また、別の記事でも失敗からの立ち直り方について記事にしています。時間のある方はこちらの記事も併せて読んでいただければと思います。

kei-apple.hatenadiary.com

 

まとめ

さて、まとめるとこうですね。

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結論は図の通りですね(雑

 

 結論は、「全ての物事に対して、軸を増やして、うまく分散することが精神的にしなやかな強さを持つ秘訣である。」ということですね。今回は 同じ画像を使いまわしまくりました。 

 もう一つ言うと、投資におけるリスク低減の考え方は、実生活に応用できるということです。そして、レバレッジをかけてフルインべストするのはとっても危険!ということなのですね。

 ふと、悩んでいるなと気づいたときに本記事を読み直していただけたら嬉しいです。

 

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