みなさんは失敗したときにうまく立ち直っていますか?
すぐに立ち直る人、いつまでも悩んでしまう人、何度も繰り返してしまう人、あなたはどのタイプ?
個別株投資失敗の話
2月も後半になり、日本市場でも企業決算が発表されましたね。4Q決算となっている企業も多く、政府の消費税増税や台風などにより個人消費が思うように伸びなかったため、全体的に予測を下回る結果となったようです。市場コンセンサスもある程度織り込んでいたようですが、それ以上に悪い結果であったということですね。
さて、正直な話自分もいくつかの個別株で含み損を抱えてしまいました。もう少し早めに売却を予定していたのですが、まだまだ取得額から上にあり、安定もしていたので様子見をしていたのですが、決算発表するやいなや株価がガンガン下落していって売り時を失ってしまいました。結果として取得額を大きく下回る株価になってしまいました。
しかし、株価下落の損失の話のような暗い話をしてもしょうがない、というわけで、今回のテーマは失敗からの立ち上がり方です。失敗をしたときにどのように立ち回るべきか、あるいはいざ失敗したときのために、普段からどのような心構えをしておくべきかという点について、僕の考えるテクニックをお伝えしたいと思います。
誰だって失敗する
成功者の多くが失敗から多くの教訓を得て、最終的に成功に繋げたというのは、多くの人が知識では理解していることでしょう。いつまでも悩んでいても仕方ない、前向きになるべきである、というのも、誰しも本能的に知っていると思います。
また、あなたの周りで誰かが失敗したときに、「誰だって失敗は必ず経験するもの」「失敗せずに成長した人などいない」など、優しい声をかける場面もあるのではないかと思います。誰もが第三者としてその失敗に直面したとき、冷静かつ的確に対処できるだけの能力や知識は持っているのです。
しかし、当の本人としては、それどころじゃない。なかなか立ち直れない。そんな経験ありますよね。他人から見たら大したことなくても、本人にとっては重要なことである場合もあるのです。このとき、対処を間違えてしまうと心が折れてしまうこともあります。
そんな事態を避けるためにはどうすればいいのか、そして、むしろ失敗をチャンスとして活かすためにはどうすればよいのか、これが今日のしくじり先生です、はーい、よーいスタート。
失敗の種類
まず、最初に考えなければならないのは失敗の種類です。そもそも、本人になんの過失もない場合があります。その場合は自責の念に囚われる必要が無いのですから、最初に考えるべきは失敗の種類です。失敗の種類には大きく4パターンあります。
①挑戦に対する失敗
自分がワンランク上の状況を目指して挑戦することがあります。これは、一種の自己啓発であり、このパターンの失敗というのは成長のための糧であり、むしろ成功の陰に数あるものですから、必要な経験です。この挑戦というのは、挑戦に挑んでいる期間がそもそも尊く、1秒でも長く挑戦し続けることは人間として成長させるものだと思います。捨て身で挑戦できる人間はそれだけで無敵です。最高にカッコいいと思います。
②生産的な失敗
研究、実験、発明、芸術などは、数々の失敗によって「新たなデータが増える」ものであって、次の成功のための礎です。むしろ生産的な行為です。こういった失敗は、成功と失敗の境界を得ることが目的であって、極論を言うと成功を証明するために必須のデータです。失敗は成功の一部というポジティブワードに置き換えることができます。
③システムやルール上の必然的失敗
システムのプロセスや、ルールに瑕疵があり、結果として招いた状況が引き起こした失敗は、もちろん大きく責任が問われるものです。しかし、それはシステムやルールを共有しているメンバーや組織が持つべき責任であって、個人が自責の念を持つ必要はありません。
しばしば、責任感の強い人が組織が解決すべき責任まで抱え込もうとしますが、ここはしっかりと線を引くべきだと思います。何故なら、個人の働きでは解決できないものが多いからです。
これは、システム上の欠陥の発見というポジティブワードに変換することが可能です。
④予測できていた失敗
予測可能だった、準備できていれば失敗しなかった、このパターンの失敗が最も辛いものです。取るべき予防策を講じず、早まった判断により失敗します。このときは一旦大いに反省しましょう、むしろ、落ちるところまで落ちましょう!立ち直り方はこのあと伝えますから、まずは辛くて苦い経験をしましょう!その経験はなかなか味わえないですからね。
むしろ、再失敗、失敗の連続からの二番底、三番底のほうが怖いのです。株価と同じです。上がるときは底打ちを見極めてから!そして、他にも潜んでいるかもしれない失敗の原因を洗い出す絶好のチャンス!これが僕の投資スタイルです(誰得)。
とりあえず底まで下がるために、改行をいれますので適当にスクロールしてください。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
準備ができたら5カウントをして、続きを読んでください。
4,3,2,1・・0
どうでしょう、底まで落ちていますか。失敗をした時は、深い地点まで落ちることで、物事を正しく評価できるのです。ここでの深みが足りないと、解決のための分析が甘くなり、同じ失敗を繰り返すことになるからです。
繰り返さないために、もう少し追求しましょう。主に次の部分です。
・予測可能だった事象は、予測できていれば、回避可能だったのか?
・用意していた予防策や準備は、どの程度効果があるのか?
・判断をするのに十分な情報が得られていたか?
これらの点に、議論の余地がある場合は、別の原因や対策に不備がある可能性があります。新たな課題の発見、そして自分の成長のチャンス、そして、共有できればチームや組織のリスクヘッジとなるのです。そして、少し自分の過失以外の問題点も見えることで、客観視できるようになります。ついでにメンタル面のダメージも緩和されますね。
実際には、これら①~④の要因が複合している場合もありますが、基本的に本人は④の内容に集中しましょう。何故なら、①は計画的な失敗であり、失敗時のリスクが予め組み込まれています。②〜③は組織やチーム、メンバー全体の課題で解決のためには準備期間が必要です。④だけは失敗を経験した人にしかできないアプローチが可能であり、説得力を持った改善提案ができるからです。
その前にメンタルをなんとかしよう
さて、なんか調子いい感じになってきた、と思って、作業に取り掛かってはいけません。そういうあなたはきっとお調子者。そして、他者があなたを見る目もそこまで甘くありません。しっかりと反省しているか、立ち直っているか、みんな見守っています。そして、メンタルは想像以上にダメージを受けていることも忘れてはなりません。(ダメージ受けてない人はもう少し反省してください。)失敗を取り返そうと焦って物事を進めても、上手くいかないのです。
では、具体的に何をするか、それは当然、「気分転換」です。
この気分転換は、その日のうちにやるのがベストです。日を置くのは効果的ではありません。
・ネガティブな時間を少なくする
・当日ほど上司や先輩がおごってくれる確率が高い
・夜中一人で悩むと、不眠になる
・失敗に対して、楽しいイメージを増やす
といった理由です。
オススメの気分転換
気分転換ですから、誰しも一つや二つあると思うのですが一応オススメをお伝えします。何したらいいのかわかんないという人は参考にしてください。できるだけ、いつもと同じ過ごし方をすることだけはやめましょう。この日を特別な日にしなければなりません。
①スポーツ系 体を動かすのはとっても良い。思考もスッキリするし、良い汗をかくと体も適度に疲れて気持ち良くシャワーも浴びれる。夜中もすっきり眠れるはず。
②芸術系 文章や、絵やイラスト、CG、音楽を作るのはこういうタイミング。感性のままアウトプットできればこんなときこそ名作も生まれるかも。貴重な精神状況にこそ、芸術の種が芽吹くかも。
③歌唱、ダンス スポーツと芸術が合わさり最強に見える。仲間と行くならカラオケも楽しいかもね。
④飲食、お酒 上司や同僚と行くなら飲食が多いかも。美味しいものや楽しい席で、会話をするのが良いと思う。そして感謝も忘れずに。
⑤読書、音楽鑑賞、映画鑑賞 どうしても一人に予定になりそうなとき、自分が一番好きなことをして過ごすのが良いと思う。
とにかく、「失敗」を暗い思い出にしないのが大事、失敗したときは好きなことをやる、不健康なものを食う、欲しかったものを買う!そのくらいの気持ちで全然OK。
ピンチはチャンス!
さて、これまで失敗に対して、自分自身へのフォローをしてきましたが、ここからは起こしてしまった失敗に対してきちんと向き合っていきます。この文章は別に会社での失敗を想定して書いているものではないですけど、自分は社会人になってから多く失敗を経験しましたし、ビジネスシーンでこそ輝く内容だと思います。というわけで失敗の報告をするときは次の点に注意しましょう。
身だしなみ
髪はセットしていく。服装も普段よりちょっと小ぎれいに。表情を作っていく。
こういった小さな内容は印象を大きく変えます。ちなみに僕はちょっと口を滑らせたがためにこの手法がバレてしまい、ちょっときれいな恰好をすると「今日は何をやらかしたんだ?」と聞かれる始末です。バレないようにやりましょう。
説明内容
「①挑戦に対する失敗」に対しては、失敗について詳しく語る必要はありません。挑戦の意義と、失敗から如何にして立ち上がったかということに価値があるのであり、次にどのように取り組むつもりであるかをしっかり説明しましょう。
「②生産的な失敗」は、そもそも失敗ではありません。得られた結果は成果であり、成果を求めるのが本来の目的ですから成功と言えます。これらの成果が蓄積することで、成功を生むのです。蓄積されたデータの意味、活用について注意深く分析し報告しましょう。
「③システムやルール上の必然的失敗」は改革の必要がある内容です。ここでは問題点を提起するだけではなく、どのような解決方法が有効であるかをアピールするチャンスです。こういったシステムの不備はなかなか解決が難しいですが、当事者こそ、その導入として最もストーリーが作りやすいのです。
「④予測できていた失敗」は、三つのポイントに絞って説明しましょう。まず、「失敗の状況と発生した事実」「その責任が自分にあることの説明と反省の念」「予測できれば防げたか、対策を取っていれば効果があったか、情報がきちんと整理されていたか等の弁明」です。弁明は扱いを間違えると言い訳がましく聞こえるかもしれませんが、この3点に限っては解決すべき課題です。俯瞰して見たときには必要な情報だという意識を強く持ちましょう。これが理想的な逆転パターンの一つです。段階は再発生の防止、解決策の構築に入っているからですね。
圧倒的感謝
以上の全てにおいて重要なのは、失敗した事実ではなく、失敗から立ち上がり課題を見つけ成長の糧とした事実であり、特に、上司やキャプテン、指導者などの立場から見たときには部下や後輩、選手の育成の成功という表裏一体のものがあるのです。
そこで、最後に絶対に添えなければならないもの、それは「感謝の気持ち」です。失敗を失敗だけでなく、成長の機会とすることを許してくれた周囲や仲間、上司の気遣いに感謝をすることです。当然、心からのものが望ましいです。
しかし、いきなり感謝と言ってもなかなか難しいのが現実です。普段からのささやかな気遣いを感じ取っておく心構えが必要です。そういった普段からの心がけが重要です。心がけ無しに、失敗を寛容に認める環境はあり得ませんし、感謝の気持ちは醸成されないものなのです。
信頼できる相談相手を見つけよう
これまで、色々テクニックを解説してきましたが、それでもどうしてもダメだという人もいますよね。どうしても想像以上に大きな失敗となってしまうこともありますし、自分一人では解決策が見つからないこともあります。今挙げたテクニックが、逆に足かせとなってしまっては、本末転倒です。
そこで、必要なのは信頼できる相談相手です。
あなたが普段活動している場を想像してみてください。お家、職場、サークル、習い事、SNS、それぞれの場所に相談できる人を一人ずつイメージしてみてください。そういった人を一人でも作っておくことで、また想像もしてなかった角度から物事を気付かせてくれるはずです。
まとめ
さて、まとめると失敗というのは、よくよく考えるとそれほど大きな影響はないことがほとんどです。最初に挙げたように本人だけが暗い気持ちになっています。
失敗の原因は自分にあることを認め、底打ちを確認
状況を整理して、信頼できる相談相手に相談
気分転換をして、きちんとした状況理解に努める
普段から、感謝の気持ちを持つようにする
といったことに気を付けて生活するのが良いのではないかと思います。
全然具体的な事例が無いまま記事にしていますがみなさんついてこれているのでしょうか。(個別株で損した事例くらいしか無いですね)伝わってるか不安ですが、まあ今回の記事が、少しでもみなさんの気づきになれば幸いです。
ふと、気づいたときに本記事を読み直していただけたら嬉しいです。
この記事を書いた人
こんな感じの記事を書いています。良かったらスター&仲良くしてください!
コメント欄も自由に使ってください。どんなコメントでも待ってまーす。